持分の放棄及び共有者の死亡~民法徹底解説

2018年度宅建士試験の合格点は何点か?

受験生の方が気になるところです。宅建士合格広場では、合格点が何点か!を予想しております。

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「民法の問題が難しい?」「民法を理解できない?」といった質問をよくお受けしています。

教材購入者の皆様からの要望をお受けし、宅建士試験で出題される可能性のある民法の条文等(このページでは、持分の放棄及び共有者の死亡)を出来る限り簡単に説明します。

宅建士試験の問題の中で一番難しいのは、民法の問題ですので、逆に、民法の問題で高得点を取ることができれば、合格に直結します。

民法の問題が苦手と思っている教材購入者の方は、是非、お読みください。

持分の放棄及び共有者の死亡~民法条文

~民法255条~

共有者の一人が、その持分を放棄したとき、又は死亡して相続人がないときは、その持分は、他の共有者に帰属する。

 

~民法958条の3第1項~

相当と認めるときは、家庭裁判所は、被相続人と生計を同じくしていた者、被相続人の療養看護に努めた者その他被相続人と特別の縁故があった者の請求によって、これらの者に、清算後残存すべき相続財産の全部又は一部を与えることができる。

持分の放棄及び共有者の死亡~民法解説

持分を放棄したとき

流れに従って簡単に解説します。

甲土地をAさんとBさんが共有(持分は均等)しています。

Bさんが、Aさんに対して、「自分の持分を放棄します!」と言いました。

持分を放棄しようとする者は、意思表示のみで放棄することができます。

この場合、Bさんの持分は、誰のものになるのでしょうか?

Bさんの持分は、Aさんのものになります。

※共有者が複数の場合、各共有持分の割合に従って持分が帰属します。例えば、甲建物をA・B・Cの3人で共有(Aの持分が5分の2、Bの持分が5分の2、Cの持分が5分の1)している場合で、Aが持分を放棄したときは、Bの持分は、3分の2、Cの持分は、3分の1となります。
Aの持分5分の2が、B・Cの持分の割合に応じて移転、つまり、BとCの持分割合は、2:1となりますので、
「5分の2×3分の2=15分の4」がBに移転され、「5分の2×3分の1=15分の2」がCに移転されます。

ここまでが、民法255条の解説です。

次は、判例等を解説しますので、話を進めます。

Bさんが、自分の持分を放棄します!という意思表示をした後、その持分をCさんに譲渡したとします。

この場合、Aさんは、Cさんに対して、「Bが放棄した持分は、自分のものだ!」と主張することができるのでしょうか?

Aさんは、Bさんが持分を放棄することにより、自分の持分が増えることになります。

しかし、その旨を登記しておかないと、第三者(Cさん)に対抗することができません。

よって、Aさんは、登記をしていなければ、Cさんに対して、「その持分は、自分のものだ!」と主張することができません。

※Bさんが、Aさんに対して、持分を放棄する旨の意思を伝えるだけでは、甲土地のの登記名義が変更されません。登記名義を変更するためには、AさんとBさんが共同で、持分放棄を登記原因とする所有権移転登記を申請する必要があります。

 

死亡したとき

流れに従って簡単に解説します。

甲土地をAさんとBさんが共有(持分は均等)しています。

例えば、Bさんが死亡した場合、Bさんの持分は、誰のものになるのでしょうか?

Bさんに、子供や配偶者など相続人がいる場合、Bさんの持分は、相続人のものになります。

では、相続人がいない場合、Bさんの持分は、誰のものになるのでしょうか?

結論:特別縁故者(Bさんの療養看護に努めた者等)のものになります。

民法255条によれば、「Bさんの持分は、Aさんのものになる。」となります。

一方、民法958条の3によれば、「Bさんの持分は、特別縁故者のものになる。」となります。

判例によれば、「共有者の1人が死亡し、相続人の不存在が確定し、相続債権者や受遺者に対する清算手続が終了したときは、その持分は、民法958条の3に基づく特別縁故者に対する財産分与の対象となり、当該財産分与がされないときに、民法255条により他の共有者に帰属する。」となります、つまり、民法958条の3(特別縁故者のもの)が民法255条(Aさんのもの)に優先します。

では、相続人も特別縁故者もいない場合、Bさんの持分は、誰のものになるのでしょうか?

他の共有者であるAさんのものになります。

 

問題にチャレンジ

【問題】

A、B及びCが、建物を共有している場合(持分を各3分の1とする。)に関する次の記述のは、民法の規定によれば、正しいですか?それとも、誤っていますか?

Aが、その共有持分を放棄した場合、この建物は、BとCの共有となり、共有持分は各2分の1となる。

【解答・解説】

この問題は、宅建士試験の過去問題です。

共有者の一人(A)が、その持分を放棄したとき、又は死亡して相続人がないときは、その持分は、他の共有者(BとC)に帰属します。

共有者が複数の場合、各共有持分の割合に従って持分が帰属します。

本問では、BとCの持分は、同じですので、6分の1(Aの持分3分の1×2分の1)が、BとCに移転されます。

よって、

Bの持分:3分の1(B本来の持分)+6分の1(Aからの移転)=2分の1

Cの持分:3分の1(C本来の持分)+6分の1(Aからの移転)=2分の1

本問は、正しい記述となります

 

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【教材購入者の方へ】

民法の問題を難しく思っている受験生の方は、非常に多いです。

宅建士合格広場の教材で勉強している皆さんにとっては、他の受験生よりも差をつけることができる科目です。

皆さんは、お持ちの教材やポイント解説ページなど、専用ページにて紹介している勉強の流れに従って勉強して頂ければ、他の教材で勉強している方よりも有利な状態で本試験に挑むことができ、その結果、宅建士試験に合格することができます。

ですので、専用ページにて紹介している勉強の流れに従って勉強してくださいね。

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