不法行為テキスト

11/10までにご購入頂いた皆様へ

この度は、2020年度版フルセット教材をご購入いただき、誠にありがとうございます。

本日(11/11)から、ご注文頂いた順番により、教材を発送させて頂いております。

なお、予想を超えるご注文を承っておりますので、多少お時間を要すること、予めご了承ください。

令和2年宅建士試験独学合格

一般的不法行為

責任能力のある人が、故意又は過失により、他人の権利や法律上保護される利益を侵害する行為(違法性がある行為)により、他人に損害が生じた場合、責任能力のある人が損害賠償の責任を負うことになります。この行為を一般的不法行為といいます。

一般的不法行為の成立要件

  • 加害者に責任能力がなければ、不法行為は成立しません。責任能力とは、自分の行為が、違法であり、法律上、何かしらの責任が生じることを理解できる能力のことです。

【補足】

  1. 未成年者が、他人に損害を加えたが、自分の行為の責任を弁識するに足りる知能を備えていなかった場合、その未成年者は、責任無能力者となり、損害賠償の責任を負いません。未成年者だからといって、常に、責任無能力者とはなりません。一般的に12歳位の未成年者が、責任能力があるといわれています。しかし、必ずしも、年齢のみで判断するのではありません。
  2. 精神上の障害により、自己の行為の責任を弁識する能力を欠く状態にある間に、他人に損害を加えた者は、責任無能力者となり、損害賠償の責任を負いません。ただし、故意又は過失によって一時的にその状態を招いたときは、損害賠償の責任を免れないことになります。
  3. 責任無能力者がその責任を負わない場合において、その責任無能力者を監督する法定の義務を負う者は、原則として、その責任無能力者が第三者に加えた損害を賠償する責任を負います。
    ただし、監督義務者がその義務を怠らなかったとき、またはその義務を怠らなくても損害が生ずべきであったときには、損害を賠償する責任を負いません。

  • 原則、加害者に故意又は過失がなければ、不法行為は成立しません。例えば、不可抗力などの場合には、不法行為は成立しません。

【補足】

  1. 故意とは、加害者が、他人に損害が加わるだろうと認識しながら行為をすることです。

  2. 過失とは、加害者が、他人に損害を与えることを注意していれば分かるのに、注意をせずに行為をしてしまうことです。

  3. 加害者に故意又は過失があるかどうかは、原則、被害者が、立証する必要があります。

  • 他人の権利や法律上保護される利益を侵害する行為を行っても、その行為に違法性がない場合には、不法行為は成立しません。例えば、違法性がないものとして、正当防衛や緊急避難などがあります。

【補足】

  1. 正当防衛とは、自己又は第三者の権利や法律上保護される利益を防衛するために、やむを得ず加害行為をすることです。

  2. 緊急避難とは、他人の物から生じた急迫の危難を避けるために、その物を損傷することです。

  • 加害者の故意又は過失に基づく、権利や利益を侵害する行為があっても、被害者側に損害が発生しなかった場合には、不法行為は成立しません。

【補足】

  1. 損害とは、財産的な損害のみでなく、精神的な損害も含まれます。なお、精神的な損害の賠償のことを慰謝料といいます。

  2. 法人の名誉権が侵害され、金銭評価が可能な無形の損害が生じた場合、法人は、加害者に対して、不法行為による損害賠償の請求をすることができます。

  • 加害者の故意又は過失に基づく、権利や利益を侵害する行為と被害者側の損害との間に因果関係がなければ不法行為は成立しません。

特殊不法行為

特殊不法行為とは、不法行為をした者以外の者に対しても、不法行為責任を負わせようとするものです。

使用者責任

ある事業を行うために他人を使用している使用者又は使用者に代わりその事業を監督する者は、その被用者(従業員)がその事業の執行につき、第三者に対し、被用者自身が一般不法行為の成立要件を満たす行為を行った場合、損害賠償の責任を負うことになります。

ただし、使用者が、被用者の選任、監督について相当の注意をした場合や相当の注意をしていたとしても損害が発生したことを使用者が証明することができた場合には、使用者は、責任を負う必要はありません。

このように、不法行為を行った被用者以外の使用者等が損害賠償の責任を負うことを使用者責任といいます。

また、使用者等が損害賠償の責任を負うことになりますが、一般的不法行為をした被用者も、損害賠償の責任を免れるのではなく、責任を負っていくことになります。

【補足】

  1. 例えば、会社の従業員が、仕事中に車を運転していて、第三者に怪我をさせた場合、使用者も責任を負っていくことを使用者責任といいます。

  2. 事業の執行に該当するかどうかは、被用者の職務執行行為に限定されておらず、被用者の行為の外形から観察して、あたかも被用者の職務の範囲内の行為に属するものと認められる場合も、事業の執行に含まれます。

  3. 使用者責任が成立し、使用者にも責任を負う必要が生じた場合においても、被用者は、責任を免れるわけではありません

  4. 使用者が、被害者側に損害賠償をした場合、使用者は、被用者に対して、その事業の性格、規模、被用者の業務の内容、労働条件、勤務態度、加害行為の態様等その他諸般の事情に照らし、損害の公平な分担という見地から信義則上相当と認められる限度において求償することができます。

  5. 使用者責任が成立した場合、被害者は、使用者と被用者の双方に損害賠償の全額を請求することができます。使用者か被用者の一方が、被害者に、弁済、代物弁済等をした場合には、その効力は、もう一方の者に影響を及ぼすことになります。ただし、それ以外の事由(履行の請求、時効の完成など)の効力については、もう一方の者に影響を及ぼしません。

  6. 被用者が行った不法行為の相手方が、その被用者が職務権限なくその行為を行っていることについて、知っていた場合又は重過失によって知らなかった場合には、被用者の不法行為による損害は事業の執行について加えた損害とはいえず、使用者は、使用者責任を負うことはありません。

この続きは、

テキスト完成版【不法行為】をご利用ください。

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~教材購入者の皆様へ~

【INPUT】

テキストを覚えるのではなく、復習まとめ集を覚えます。

復習まとめ集に記載している重要論点の意味合いを知る(理解する)ために、テキスト完成版と復習まとめ集ポイント解説を使います。

【OUTPUT】

復習まとめ集を、覚えているのかどうか?使えるようになっているのかどうか?を確かめるために、一問一答問題集(基本問題)と四肢択一問題集(応用問題)を使います。

問題を解けば、【問題集の解説→動画解説・問題集ポイント解説】の流れです。

これでも、分からない問題は、【テキスト完成版・復習まとめ集ポイント解説に戻る→質問】の流れです。

【その他】

問題集で解くべき過去問(改正民法などに対応済み)を網羅していますので、市販の過去問などを解く必要はありません

毎日、復習をしてください。本試験までずっとです。復習に使う教材は、復習まとめ集です。1週間に1回くらいは、問題集等で問題を解いてください。

理解が不要な論点については深入りしてはいけません。なお、理解すべき論点については、テキスト完成版、復習まとめ集ポイント解説、動画解説などで解説しています。

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