宅建士試験の民法の問題では、最近、おなじみになってきた「民法の条文規定問題」や「判決文問題」が、いまだに出題されています。
個人的には、「なぜ?」という気持ちですが…。
それに加え、平成27年度宅建士試験の宅建業法の問題【問41】で、新たに「対話形式」の問題が出題されました。
「士」試験になったからこその新傾向の問題だと思います。
新傾向の問題【対話形式問題】
下の問題が、平成27年度宅建士試験の宅建業法の問題【問41】の一部です。これが、「対話形式」の問題です。
宅地建物取引業者が売主である新築分譲マンションを訪れた買主Aに対して、当該宅地建物取引業者の従業者Bが行った次の発言内容のうち、宅地建物取引業法の規定に違反しないものはいくつあるか。
ア | A:眺望の良さが気に入った。隣接地は空地だが、将来の眺望は大丈夫なのか。 B:隣接地は、市有地で、現在、建築計画や売却の予定がないことを市に確認しました。将来、建つとしても公共施設なので、市が眺望を遮るような建物を建てることは絶対ありません。ご安心ください。 |
イ | A:先日来たとき、5年後の転売で利益が生じるのが確実だと言われたが本当か。 B:弊社が数年前に分譲したマンションが、先日高値で売れました。このマンションはそれより立地条件が良く、また、近隣のマンション価格の動向から見ても、5年後値上がりするのは間違いありません。 |
新傾向の問題は受験生を焦らす