どのようにして、「宅建士試験の合格点」を決めているんでしょうか?
どのようにして、「宅建士試験の合格点」を決めているのかについては、公表されているわけではありません。
公表されていないので、推測になるのですが、宅建士合格広場の見解を記載していきます。
学習の合間にお読みください。
目次一覧
合格点の決め方から重要なことを知る
合格率をあらかじめ決めている?
宅建士試験の合格率は、15~18%となっており、あらかじめ、15~18%になるように決めていると思います。
そして、その合格率になるように、合格点を決めていると思います。
受験生全員のレベルが高ければどうなるの?
15~18%の合格率になるように、合格点を決めていると仮定するなら、「受験者全員のレベルが高い場合、合格点がとても高くなるのではないか?」という疑問を持ちます。
例えば、平成28年度宅建士試験の受験者数が20万人で、合格率を15%と決めていたとします。ただ、平成28年度の受験者の方全員が優秀で、その結果、43点が合格率15%の範囲だったとします。
この場合、「43点」が28年度の合格点となるのでしょうか?
最近の宅建士試験の合格点は、31~36点であり、それが急に「43点」にはならないと思います。
すなわち、合格率のみで、合格点が決まるのではないと思います。
では、どのようにして合格点を決めているのでしょうか?
問題の難しさで調整?
上記で、最近の宅建士試験の合格点は、31~36点なのに、急に、「43点」にはならないと言いました。
そこで考えつくのが、「あらかじめ、合格点が31~36点になるような問題を作成しているのではないか?」ということです。
どのように問題を作成しているのか?
では、問題作成者(弁護士など)は、どのようにして、合格点が31~36点になるような問題を作成していくのでしょうか?
ここで、「問題作成者は、受験生が正解できる問題と正解できない問題を知っているのか?」という疑問が出てきます。
なぜなら、「受験生が正解できる問題と正解できない問題を知っていない。」なら、合格点が31~36点になるような問題を作成できません。
当サイトを含め、本試験後、「合格予想ライン」を公表しているところが多いと思います。
「ある程度、受験生が正解できる問題と正解できない問題を知っている。」からこそ、合格予想ラインを公表することができます。
なので、問題作成者は、ある程度、受験生が正解できる問題と正解できない問題を知っていると思います。
過去問ベースではないのか?
では、問題作成者は、どのようにして「受験生が正解できる問題と正解できない問題」を知ることができるのでしょうか?
ここで出てくるのが過去問だと思います。
過去の宅建士試験で出題されている論点を受験生が正解できる問題と捉え、過去の宅建士試験で出題されていない論点を受験生が正解できない問題と捉えていると思います。
そして、過去の宅建士試験で出題されている論点を30問くらい出題し、過去の宅建士試験で出題されていない論点を20問くらい出題しているのではないのでしょうか?
そうすることにより、合格点を31~36点になるように調節していると思います。
結論
- 「合格率=15~18%」、「合格点=31点~36点」と決めたうえで、その範囲内になるような問題を作成していると思います。
- 問題作成者は、受験生が正解できる問題と正解できない問題を知っていると思います。
- 「合格率=15~18%」、「合格点=31点~36点」となるために、受験生が正解できない問題を20問近く出題していると思います。
重要なことを知りましょう
合格点の決め方について、宅建士合格広場の見解を述べてきました。
最後に、上記の見解をもとに、受験生の方にとって重要なことを記載します。
- 過去問が重要。
誤解して欲しくないのですが、過去問自体が重要というのではなく、過去の宅建士試験で出題されている重要条文や重要判例を使いこなせるようになることが重要です。なぜなら、過去問題の類似問題に対応できないからです。
- 本試験で、受験生が正解できない問題が数問出題されるので、先に解くのではなく、後回しにしましょう。
なぜなら、受験生が正解できない問題を先に解くと、頭の中がパニックになり、正解できる問題も正解できない可能性があるからです。